僕の女子転生日記

そこそこの美人で中身バリバリ男子な僕の世渡り日記

ガザ・モノローグで体験を共有する

今日は天王洲アイルで開催されたMYAFというアートイベントに行ってきました。絵画、音楽、インスタレーション等の多様な作品が一堂に会していて、とても楽しかったです。パフォーマンス・アートで心に残るものが多かったです。

そんな中でご紹介したいのがガザ・モノローグ。会場には古びたダイアル式の公衆電話が置いてあり、171番に架電するように指示があります。その後、さらに1を押すと録音を求められます。録音をする内容はガザ地区の住人が書いたモノローグ。封筒に入ったスクリプトが置いてあります。目の前にいない聞き手に向けて、戦場で書かれたスクリプトを読むのは、緊張をする不思議な体験でした。一人で音読するのとは絶対違うと思いました。

その他に、他の来場者が録音したスクリプトを聞くというオプションもあります。こちらも非常に心に響く体験でした。背景に会場の雑音が入っているのもリアル感やその時一回限りだという感覚があり、貴重な体験ができました。また電話ブース内に貼ってある、多数の来場者の読後の感想が見られるのも良かったです。

ちなみにガザ・モノローグの情報はこちらで見られます。ガザ・モノローグ 日本語訳

戦争や政治については新聞で読む機会もありますが、結局は個人の体験の集積だと思います。政治的な大局を見るのも大切ですが、そこにいる個人が見えにくくなってしまうのも事実です。そういった個人の体験を掬い取れるのが芸術の素晴らしいところだし、だからこそ飽きないなぁと思いました。